若いころには洋楽ロックに没頭していたという三浦圭一さん。なんとあのレッド・ツェッペリンの伝説の日本初公演も生で観ているそうです。そんな三浦さんは、会津若松市千石町で「三浦木工所」を切り盛りする4代目の木地師です。

 「高校を卒業して千葉に就職したんですが、離れたところから見るとやっぱり会津もいいなあ、と感じてきたんです。」

 両親から継いでくれと頼まれたことは一度もなかったので継ぐつもりはなかったという三浦さんですが、都会に出てみて初めて、会津という土地とそこに息づく伝統工芸の魅力に気づき、会津に戻って家業を継ぐことを決意しました。

 子供の頃は学校から帰ってきてから普通に家の仕事の手伝いをしていた三浦さんにとって、木地師の道に入ることはある意味自然だったと言います。

 会津に戻ってからは父親と職人の仕事を見ながら技術を覚えていきましたが、慣れない木地挽きには大変な苦労があったそうです。

 「回転させている木地に刃物を当てて削っていくんですが、最初は力の入れ具合も刃を当てる角度も分からないから、刃が木地に引っかかって飛ぶんですよ。パーンと。それはもう怖かったですよ。刃物だけじゃなく、木地が外れて顔に当たったこともありますし。」