2007年6月28日の福島民友に掲載されました!

福島民友20070628

内容は以下のとおりです。

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会津漆器に新風を  求む若手デザイナー
職人の研究会  低迷打破へ新商品
販路拡大図る  首都圏最先端ショップとも連携

会津漆器の職人が「売れる」漆器の制作に本腰を入れる。会津若松市の職人たちでつくる「會’s NEXT研究会」(細谷誠会長)は、漆器をデザインしてもらう若手デザイナーを広く全国から公募。さらに新しい販路を開拓するため、首都圏の最先端の小売店関係者を、プロデューサーとして事業に参画させる。早ければ八月にも試作品を完成させる考え。四百年を超える伝統を誇り、国の伝統工芸にも指定されている会津漆器だが、近年、産業としては低迷が指摘されている。職人たちは「新しい風を吹き入れて、現代の生活スタイルに合った漆器をつくる」と意気込んでいる。
會’s NEXT研究会は、会津漆器の製造業を営む職人たち十三人で構成。昨年度、初めて取り組んだ「會’s NEXTプロジェクト」では、東京造形大の学生に商品デザインを依頼。十八点を完成させ、会津若松市と東京で試作品の展示会を開いている。
本年度は、同プロジェクトを本格的に始動させる。具体的には、学生に限らず最先端のデザインを学んでいる芸術系の若者ら若手デザイナーを全国から公募。ただ単にデザインを依頼するだけでなく、じっくりと話し合いをしながら、会津漆器の新商品を開発する。
商品開発では、会津地方の名所や、例えば「母の日」などの記念日をデザインに取り込み、ストーリー性を持たせた漆器とする考えもある。商品のターゲットは四十代から五十代の女性としている。
同時に、伝統産業にとっては「弱点」とされてきた販路開拓では、首都圏で最先端のデザインやトレンドのインテリアを取り扱う「ブランドショップ」や、店主がこだわりの商品を並べる「セレクトショップ」の関係者らにもプロデューサーとして開発段階から事業に加わってもらい、販売につなげたい考え。
二十七日には、職人とプロデューサーが同市で会議を開き、事業の方向性を確認した。細谷会長は「流通も含めてものづくりを考えたい」と語り、プロデューサー代表でトライフ社長の手島大輔さんは「四百年続いた会津漆器が感動を与えられなくなり、外国人にしか良さが分かってもらえないのは残念。会津漆器独白の能力を確かめたい」と話した。職人たちも意識改革の必要性を説き「いいものをつくることに専念してきたが、今後は使い手に届くことを考えたい」と意気込んでいる。同研究会は、事業に参画する若手デザイナーと取扱店を募集する。問い合わせは事務局の明天(電話0242(28)1727)へ。
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